2020年09月

随分と間があいてしまいましたが、塗装工程です。



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まずは下地としてホワイトを塗っておきます。


この上から好みの色を塗って行く訳ですが、今回はジョイントプラグがいくつか有るので ちょっと細工します。


ベースになる色を塗ったジョイントプラグのパーツに針金を差し込みます。


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因みに このパーツはパールホワイトを吹いてあります。


このパーツに頭の部分のパーツを差し込んでやります。

この時 差し込むだけだと回ってしまう事が有るので そんな時は針金に瞬間接着剤を点付けしてやると仮固定出来ます。



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この状態で塗装をしてあげればライン状のパターンでもズレが無くなります。


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前後のパーツを別々に塗るとラインや模様がズレやすくなるので 私はこんなふうに塗っています。



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ホットタイガーなんかもラインがズレると格好悪くなってしまいますが、この塗り方なら前後のズレも無くキレイに塗れると思います。



このホットタイガーのようにマスキングが必要なパターンの場合 メモ用紙やコピー用紙なんかを使って作っているのですが この時裏表両方にルアーの形を書いておくと左右のパターンのズレを軽減する事が出来ますね。


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メモ用紙もコピー用紙も薄い紙なので 透かしてやるば位置も簡単に出せると思います。


後はルアーを紙の上に乗せて「洗濯ばさみ」や「目玉クリップ」等で固定してあげれば塗装しやすいですね。





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「レッドヘッド・ブラックボディー」

このままでもシンプルで好きな色なんですが ちょっと遊んで見ます。


全体にチュールをかけてシルバーを吹いてしまいます。


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良く乾燥させたら マスキングテープで赤い頭以外を隠してクリアーレッドを吹き付けます。


クリアーレッドが乾燥したら 今度は逆に頭部分をマスキングし クリアーイエロー、クリアーオレンジ、クリアーブラウン、クリアーグリーンを吹き付けます。



そしてマスキングを剥がすと


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鱗模様の入った「リアルタイプレッドヘッド」の完成ですw


レッドヘッドにリアルも何も無いとは思いますが こんな色も面白いかなと思って塗って見ました。




さて 次はいよいよ大詰めのウレタン吹き付けに入ります。












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ジョイント部分の切り離しも無事に終わり 下地作りのセルロースコーティングに入る訳ですが、この工程は「同じ作業の繰り返し」ですし コーティングを重ねる事で変化していくボディー表面の艶やセルロースの液溜まりによって起こる段差等が写真では分かりにくいと思います。


ですので ブログのネタとしては不向きなのでしょうが、ハンドメイドルアー作りにおいて欠かす事の出来ない工程ですので 頑張って書いてみますw




まずは木材の目止めの為に薄目のセルロースにどぶ浸けします。


初めてのコーティングでは必ず「毛羽立ち」が出るので これをサンドペーパー等で滑らかにしてやる事で 次のコーティングからはキレイなセルロースコートが作られて行きます。


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1度目のコーティングが乾燥した所です。


艶も無く 言われなければ木材そのままにも見えてしまう位ですが、表面を触るとコート前よりもザラザラした感触になります。

このザラつきはペーパーでさっと撫でるだけで無くなりますので特別難しい作業ではありません。


因みに現在使用しているセルロースですが 以前書いた物よりも若干薄くしています。

FOKのセルロース1に対してシンナーを2の割合で混ぜた物を薄目のセルロースとして、又セルロースとシンナーを同量で混ぜた物を濃いセルロースとして使用しています。


表面のザラつきが取れたら もう1度 薄目のセルロースにどぶ浸けしてやりますが この時木材の種類によっては先程よりも軽いザラつきが出る事が有るので その際は1回目と同じようにペーパーを当てておくと良いかと思います。



薄いセルロースコーティングが2回終わったら 次からは濃いセルロースにて本格的にコーティングして行きます。


薄いセルロースと違い 濃い物は液溜まりやムラが出来る事が有りますので 数回に1度サンディングを挟んであげるとキレイにコーティングしやすいと思います。


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見え難いとは思いますが 薄いセルロースに2回、濃いセルロースに7回程どぶ浸けを繰り返したボディーです。

このボディーは敢えて間にサンディングを挟まずにコーティングしてみました。


こうする事で 液溜まりやコーティングムラが見えやすくなるのではないかと思ったのですが 見えますかね?


ウエイトホールにムラが、各部エッジ付近に液溜まりが出来ています。


この表面に出来た液溜まりやムラを400番のペーパーで無くしてあげます。


その後スポンジペーパーの「スーパーファイン」で仕上げてやれば下地の完成となります。


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凄く分かりにくいかと思いますがスーパーファインまでかけて仕上げたボディーですw


これを全てのパーツに施して行きます。


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こんな感じに仕上がりました。

結構な手間がかかりますが この作業をしておくと仕上がりがグッと良くなります。




さて ここまで出来たら 次にアイホールやリグ穴を開けて行きます。


グラスアイを入れる時や カップリグを使用する場合は木工用のドリルで開けます。


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これはグラスアイを入れる穴ですね。


まち針をアイにする場合は 丸いリュータービットで開けて行きます。


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こんな感じになります。


今回はジョイントルアーがいくつか有るのでジョイント部分の加工をします。


切り離したボディーをそのままヒートンで繋ぐと前後のパーツが結構離れてしまいます。

あまり離れてしまうと 見た目も悪くなりますし、何より暴れ過ぎたりしてアクションに支障をきたしてしまうので好みの間隔に調整出来るように加工しておきます。


まずは 予め開けておいた穴(0.8mm)を2mmのドリルで拡げてやります。


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この穴を丸いリュータービット(4mm程度)で彫って行きます。


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このままではヒートンが入りませんので 更に6mmのリュータービットで拡げます。


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ここまで拡げればヒートンが埋まる感じで入るようになりますので 後はバリを取って仕上げてやります。

この作業を前後のパーツに施してやる事で好みの間隔に調整する事が可能になります。



後は開けた各穴に2回程 薄目のセルロースを細い筆で塗ってやり防水処理をしておきます。


この部分の防水が弱く感じそうですが この後ラッカー系の塗料で塗装する事、そして最後に2液ウレタンの重ね塗りで仕上げる事を考えると 直接ダメージを受けやすい部分でも無いので充分なのかな?と思う訳です。




以上 下地作りの工程でした。


この後 いよいよ楽しい楽しい塗装に入る訳ですが「どんなカラーにしようかな~?」なんて考え出すと「アレも良いな~ コレもなかなか」なんて 眠れぬ夜を過ごす事になるんですよね~w













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土日の休みを使って ルアーブランクを削っておりました。


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この他にも あと数本削ったのですが、あまり数が多いと仕上げるのが大変なので 10本位でセルロースディッピングに移ろうかと思っています。



今回 2匹のジョイントマウスを作ろうと考えていたのですが 思わぬハプニングが発生!


サンディングも終わり セルロースディップの際に使用するハンガー用の穴をリューターで開けていた所、ドリルの刃が折れました…


リューター用のドリルとは言え 0.8mmと言う細さなので仕方ないとは思いますが せっかく作ったボディーなので ボディー内に残ってしまったドリル部分を なんとか取り除こうとした所


「パキッ❗」


あ~あ やっちゃった…


ノーズ部分が少し割れました🙍‍♀️💨⤵️


「まぁ たまにはこんな事も有るよね…」

と 1度は木屑入れにポイしたんですが やっぱり諦め切れずに眺める事数分。


取り敢えず割れた所をカットしてみようと リップ溝に沿って頭をカット。


そして また考える。


「ダーターにならないかな?」



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バスオレノ風にカット。


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頭に溝彫って完成!


ちょっと無理やりな感じもしますが、面白そうなんで きちんと仕上げてみようかと思いますw





さて 削り出しも終わったので セルロースディッピングに移行しようと思ったのですが 肝心なジョイント部分の切り離しが済んでませんでした(汗💦)


途中まで入れておいたカットラインにノコギリを入れて 完全に切り離してしまいます。


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この後 カットラインをヤスリで整えたら 各部エッジになっている所を少しだけペーパーで落としておきます。


これは セルロースコーティングの際にエッジ部分にどうしても液溜まりが出来てしまうのですが 予めエッジを落としておく事でサンディング処理をしやすくする為と ボディーの繋がりがなだらかに見えるようにする為に行っています。


180番で大まかに削り、400番で整えてあげます。


結構手間のかかる作業ですが やっておいた方が仕上がりが良くなると思うので行っています。



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エッジを落とすと こんな感じになります。



さて いよいよセルロースコーティングに入る訳ですが ここからは数をこなすだけで同じ作業の積み重ねになります。


ある意味 ブログとして書くには非常に難しい作業かも知れませんw










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コツコツと削っております。


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前回 目安線を入れた所まで書きましたが、その目安線にそって4角を落とします。


ナイフの刃を短めに出して 刃を入れ過ぎないように削って行きます。



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こんな感じに4角を落としたら さらに角を落として徐々に丸に近付けて行きます。


このネズミルアーのように「窪み」や「盛り上がり」と言った曲線の多いラインの場合 ナイフの刃の入れ方をミスると 木材が割れたりしますので注意深く削って行きます。



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だいぶ角が取れて 丸みが出て来ました。


この後 180番の空研ぎペーパーをサンディングブロックに巻いてガシガシと削って行きます。


180番でしっかりとナイフ跡を消したら 400番で仕上げます。


400番までペーパーをかけると かなりツルツルなボディーが出来上がります。



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400番までかけ終えたブランクです。



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なかなかキレイな木目が出ましたね。


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このルアーの1番の見せ所は この「プックリ」としたお尻だと思うので より慎重にキレイな丸みが出るように気をつけました。





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こちらは以前作った「ウイグルキング風ダーター」のジョイントバージョンです。

全長を5mm程伸ばして 80mmとしました。

木材には「青森ヒバ」を使用しています。


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ちょっと目安線が適当過ぎる気もしますが あくまでも目安ですのでw


フラットサイドなボディーですので そこに注意しながら削って行きます。



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こんな感じですね。


ほぼ真っ直ぐなラインなのでネズミに比べて とても削り易いですねw



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前から見るとこんな感じです。


ボディー側面が平らになるように なるべく深く削らないようにします。


これも同じように180番で刃跡を消して 400番で仕上げて行きます。



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ペーパーがけが終わったボディーです。


このダーターのように セルロースにディッピングした際に液溜まりが出来やすそうな「くちばし」部分等は予めペーパーで軽く削っておくと後の処理が楽になるような気がします。




さて サンディングまで終了したので 次はディッピングに入りたいのですが、いつものように数本まとめて作って行こうと思っているので まだまだ削りの作業が続きます。


土曜、日曜と曇りや雨の予報なので 一気に削ってしまいたい所ですね。









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